届かない空 

 

 

 

今日も

見上げた空にあなたを浮かべ手を伸ばす

 

伸ばした手の先はとても蒼くて

蒼くて

遠くて

 

泡沫の想いはナミダとなり溢れ出る

 

 

零れ落ちるナミダを全て掬い取る事が出来たのなら

この想いはあなたに届いたのでしょうか・・・

 

 

 

あなたがいなくなってから

驚くほど早く時間は過ぎ去ったけれど

 

この風景も

私の想いも

何も変わっていないのです

 

私はまだ・・・ここにいるんです

 

 

あなたの声は聞こえるのに

私にはあなたが見えなくて

見つからなくて・・・

 

 

ただひたすらに走り続けた

 

 

 

 

本当は翼が欲しいんです

あなたの笑顔が見たいんです

 

 

 

 

 

あとどれくらい手を伸ばしたら

あなたに届くでしょうか?

 

 

 

 FIN 

 

 


本当は届かない事なんて分かってるけど、それでも私は────。

(2005・3・10)

 

 

ばっく